事業を行う上で、資金を借りずにすべて自己資金でまかなえるのであれば、それに越したことはないですが、なかなかそういうわけにはいきません。
大なり小なり借入を起こしているのが、普通の企業の状態だと思います。
というわけで多くの企業は、銀行や信金といった金融機関とお付き合いをするわけですが、当然金融機関もなんとなくお金を貸しているわけではなく、そこには明確なルールが存在しています。
ところが、この金融機関のルールを正確にとは言わないまでも、少しでも理解している社長さんって、意外に少ない気がします。
いままでは土地や株券を担保に融資してくれました。
ところが今は「信用の格付」によって融資する金額や金利を決定しているのです。
「信用の格付」とは、決算書を「点数に置き換える」ことです。言ってみれば企業の偏差値のようなものです。
格付が上がれば、これまで難しかった融資も受けることが可能になる場合がありますし、さらに金利だって優遇される場合もあります。
逆に、格付が低ければ「回収リスクあり」と判断されます。
「貸し渋り」「貸しはがし」の対象になる場合もあります。
ちなみに銀行ごとに「信用格付」の計算方法は違いますが、ベースになっているのは金融庁の金融検査マニュアルなのでさほど大きな違いはありません
この貸す側の論理を踏まえてして事業を行っていくのと、ぜんぜん知らずに事業を行っていくのとでは雲泥の差があると思うのです。
孫子の兵法にもある通り、『彼を知り 己を知れば 百戦して殆うからず』と言いますから、これからの経営者には大事な経営パートナーでもある金融機関の論理を知っておく必要があると思います。




